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活動報告

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【老健連盟メールマガジン第3号】ラーメンプロジェクト

2024.07.11

ラーメンプロジェクト

老健連盟会員の皆さまコンニチハ。如何お過ごしでしょうか。猛暑の日々が続きます。
私の施設(老健はまなす)がある標高850メートルの富士山麓でも経験したことのない暑い日々が続いています。利用者様も自分も脱水にならないように、充分に気を付けて下さい。

私は老健の医者になって22年目になりますが、施設の職員と力を合わせて取り組み続けていることがあります。施設を利用する高齢者の『夢を叶える』ことです。そのために今まで様々なプロジェクトを行ってきました。
今から2年前、Aさんと云う60代の女性が入所しました。Aさんは脳卒中の後遺症で歩くことが出来ず、嚥下困難も強く、入所時は3食とも胃瘻から栄養を摂っていました。
ST(言語聴覚士)を中心とした職員の懸命なリハビリ&ケアと、まだ若いAさんの努力で徐々に口から食事をたべられるようになりました。
そして入所から8ヵ月が経過した時点で、大好物のピザのデリバリーを食べたいと云う想いを口にするようになりました。ピザを食べることを目標に嚥下リハビリを進めた結果、大好物のピザを食べることが出来たのです。その後は経口で3食たべられるようになり、胃瘻を使用することはなくなりました。
<ピザプロジェクト>から1年後、Aさんは大好物のラーメンを行きつけだったお店で食べたい、とおっしゃるようになりました。嚥下能力的にはラーメンを食べることは可能なレベルになっています。私は行きつけだったラーメン店に出向き、車椅子の方をお連れして良いか相談をしました。いつも満席の大人気店ですが店主も協力してくれ、昼営業の終了後に貸し切りで対応
して頂けることになりました。
車椅子のAさんを乗せたクルマを私が運転し、ずっとリハビリを担当しているSTと一緒に行きつけのラーメン店に向かいました。Aさんの御主人と長男さんとは現地集合し、久しぶりに家族3人でのラーメン昼食となりました。
大好物だったラーメン&半炒飯を注文し、色々な思い出話を重ねながらの素晴らしい時間となりました。そしてAさんは完食されました。こんな素敵な経験が出来る老健で働く歓びを、私自身も再認識する有意義な<ラーメンプロジェクト>となりました。

老健で働く皆さん、老健利用者には永遠の未来はありません。残り少ない人生の時間に、御本人にも御家族にも大切な想い出となる時間を創ってあげてください。
このような取り組みは、老健職員のココロとカラダに“ゆとり”がなければ出来ません。
老健の介護現場には、この“ゆとり”がなかなか見出せません。
全国27万人の老健職員が一丸となれば、この厳しい現状を変えることが出来るハズです。みんなの力を結集しましょう。

 

 

老健連盟一般会員を増やすことに御協力ください。年会費は500円です。
以前は施設単位での入会でしたが、現在は個人でも入会可能です。
各自のメールアドレスを登録して下さい。老健連盟から大切なメールを定期的に送らせて頂きます。下記のリンクより入会出来るので、皆さんの周りにいる未入会の方を是非ぜひ誘ってみて下さい。

 

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福田六花  Ricka Fukuda

全国老人保健施設協会・常務理事
全国老人保健施設連盟・常任執行委員
山梨県老人保健施設協議会・会長
介護老人保健施設はまなす施設長(山梨県・富士河口湖町)
日本トレイルランニング協会・会長

 

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